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「海を泳ぐのですよね」僕は聞いた。
「そうです、生徒は参加します」
「大丈夫ですか? 自信はないです」
「案外泳げるよ」
「何とかなりますか?」僕はたずねた。
「大丈夫」教頭の言葉に僕は勇気づけられたのであった。
そこで僕は気付いたのだ。
「海を泳ぐのはうちの学校の中学一年生の行事ではないですか?」
「寒中水泳ではないね」教頭はほほえんだ。
「どうして寒中水泳させようとしたのですか?」
「私にもわからない」
「なぜでしょう?」
「P先生本人にもわからないかもしれない」
僕は教頭の言葉に絶句した。
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