最終手段

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最終手段

「芽依さん、何で連絡先を教えてくれなかったんですか? 僕のこと嫌いになったりしてませんよね?」 「あんたストーカーのくせに何言ってるんだよ。芽依も迷惑してるから辞めてくれないか」 「あなたじゃなくて芽依さんに聞いているんですよ。芽依さん早く出てきてくださいよ、そうじゃなければこうするしかないですね」 「芽依、絶対にこっちに来るな! こいつ、刃物を持っているんだ!」 「ちょっと待って、坂畑さんそんなことしないで!」  体中震えながらも何とか声を振り絞って叫んだ。 「そんなこと言ってももう遅いよ」  坂畑さんがそう言って刃物を振りかざした時だった。警察ちょうど来て、坂畑さんを取り押さえてくれたのだ。 「お前、何をしてるんだ! 早く刃物を離せ!」 「何で警察がもう来ているんだ! 僕は怪しい者じゃない!」 「刃物を振りかざしている時点で怪しいだろ! 署まで来てもらうからな」  その後の展開は早かった。警察は坂畑さんをすぐに連行してくれたので、脅威は過ぎ去ったのだった。
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