4人が本棚に入れています
本棚に追加
最終手段
「芽依さん、何で連絡先を教えてくれなかったんですか? 僕のこと嫌いになったりしてませんよね?」
「あんたストーカーのくせに何言ってるんだよ。芽依も迷惑してるから辞めてくれないか」
「あなたじゃなくて芽依さんに聞いているんですよ。芽依さん早く出てきてくださいよ、そうじゃなければこうするしかないですね」
「芽依、絶対にこっちに来るな! こいつ、刃物を持っているんだ!」
「ちょっと待って、坂畑さんそんなことしないで!」
体中震えながらも何とか声を振り絞って叫んだ。
「そんなこと言ってももう遅いよ」
坂畑さんがそう言って刃物を振りかざした時だった。警察ちょうど来て、坂畑さんを取り押さえてくれたのだ。
「お前、何をしてるんだ! 早く刃物を離せ!」
「何で警察がもう来ているんだ! 僕は怪しい者じゃない!」
「刃物を振りかざしている時点で怪しいだろ! 署まで来てもらうからな」
その後の展開は早かった。警察は坂畑さんをすぐに連行してくれたので、脅威は過ぎ去ったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!