久々の依頼

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 差し出された契約書を受け取った俺は、項目を一つずつ確認していく。  契約金の希望金額は三万円。  支払いは後払い。   そして、契約期間はとりあえず一週間か。  他の項目もしっかりチェックされてるし、サインも書かれている。  問題なさそうだ。 「よし、ならこれで契約完了だな。 お疲れ様。 調査を開始するのは明日からでも良い? 今日はもうこんな時間だから」 「大丈夫です! では明日、またお邪魔しますね。 本当にありがとうございました、宗十郎さん。 ライネちゃんもまたね」 「うん、ばいばーい」  挨拶を一通り終えると雪乃は立ち上がり、もう一度お辞儀をして帰っていった。  テーブルの上には例の妹さんの写真が残されている。  俺はその写真を手に取り、使い魔のドローン。  人工知能アリスが搭載された、幾つかの魔術を仕込んであるカラス型のドローンに覚えさせ、明日の準備を進めていると。 「お兄ちゃーん、お腹空いたー」 「はいはい、じゃあスーパーに行くとしますかね。 ライネも一緒に来るか?」 「んーん、待ってる。 今から外出るのめんどくさいもん」  ああ、そう……。
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