Ms.テリーとyou、流れ。醜い選択

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
you 「大東亜戦争が第二次世界大戦と変わったのを知ってるかい」 Ms. 「そうなの」 you 「本当にザックと虚談として聞いてよ」 Ms. 「許す、話せ」 you 「日本は欧米諸国の植民地や独裁者か民衆を解放しようとアジアに侵攻    して統治国を増やしていた」 Ms. 「なぜ、そんなことを」 you 「善意だけでなく開かれた市場の拡大を目論んでいた。でも、手駒は増    えたが 属性根性を立て直し、独立独歩を支援するには人材数が不足し    ていた。資金不足は自給自足や地場産業を育てることで乗り切ろうとし    ていた」 Ms. 「いいこと尽くめじゃない、統治される側にとって」 you 「それでも支配されたと感じて歯向かう者もいた」 Ms. 「それぞれの真実ね」 you 「そうだ。当時、統治していた地域は今見れば驚くよ、きっと」 Ms. 「そうなんだ、後で調べてみよ」 you 「それ迄は米国は知らぬ振りをしていた。東洋人など所詮ゴミだと思っ    ていた軍事力も経済力も押しも押されもしない圧倒的な世界一だったか    らな」 Ms. 「無関心なら無視してくれればよかったのに」 you 「実際、そうだった。それが狂いだしたのが中酷への侵攻だった。中強    支配からの解放を掲げてのものだった。。中酷近衛首相は、国民政府は    すでに一地方政府にすぎず、抗日政策を続けるならば壊滅するまで矛を    納めないと述べたうえで、日本の目的は「東亜永遠の安定を確保すべき    新秩序の建設に在り」、国民政府が抗日政策を放棄すれば新秩序参加を    拒まないとの東亜新秩序声明(第二次近衛声明)を出した。日本の戦果    は悲観するものではなかった。それに危機感を感じていた当時の中酷政    府の高官は憧れと強い飼い主を求め米国を崇拝しており、積極的に米国    の社交界に高官を入り込んでいた。そんな折、中酷侵攻を続ける日本は    ウザい存在だった。中酷には武器を作る能力はなかった。米国から買う    金もな。そこで米国のトップの傍まで入り込んでいた中酷指導者・症回    石の妻・微玲は日本に対する悪い噂を拡散した。自国を助けてくれでは    犬猫のように扱われている立場で叶うはずもないと考えた微玲は、日本    が勢力を拡大しているのは米国に牙を剝くためだ。アジアを制覇した    後、必ず米国を襲う。有色人種が白人に逆らうなど身の程をしらない犬    畜生以下だと事あるごとに吹き込んだ」 Ms. 「人民の事を考えない中強重視の抗日運動は筋金入りね。ホント変わっ    てないわね中酷の卑劣さは」 you 「ルーズベルト大統領は軍事兵器への開発投資を富裕企業から受けてい    た。そこで開発・研究されていたのが原子爆弾だ。成果を求められてい    たルーズベルトは微玲の言葉が耳から離れないでいた。米国議会は日本    との戦争など考えることもなく、議題に上げた所で80%以上の米国民    同様、非干渉主義(国外の戦争に巻き込まれない)を強く主張され頓挫    していた」 Ms. 「米国が参戦してくる気配はなかったのね」 you 「そうだ。そこでルーズベルトは日本が米国に噛みつくように仕向け    た」 Ms. 「何て奴。自分の立場を守るために日本を追い込んだのね」 you 「日本は上海攻略後和平を画策し、駐日ドイツ大使を巻き込んで国際警     察による共同管理、共同防共を啓示したが症回石に拒否された時期だ」 Ms. 「和平案に歯向かう気満々だったのね」 you 「それでも米国はまだ動かなかった。一時的に日本の和平案に合意する    が事あるごとに症回石政府は紛争を繰り返した。武漢と広東の占領に    よって日本の軍事行動は頂点に達した。武漢陥落によって症回石は重慶    に政府を移した。その後、占拠地拡大を企図せず、占拠した地域を安定    確保の「治安地域」と、抗日殲滅地域の「作戦地域」に区分した秘密協    定する「日華協議記録」が成立。 Ms. 「中強に苦しめられていた人民は喜んだでしょう」 you 「秘密裡だよ。SNSもない。人民が知れるはずもない。日本は中強を追    い込んだ。症回石と高官たちは焦った。高官・微玲たちのプロパガンダ    活動は激化した。そしてルーズベルトが動いた。それがハルノ-トだ」 Ms. 「聞いたことがある」 you 「ルーズベルトは議会や国民の承認を得ず一方的に日米通商航海条約の    破棄を行った。資源・資材を輸入に頼っていた日本は大ダメージを受け    た。交渉はすでに中酷の洗脳を利用しているルーズベルトには通用しな    かった」 Ms. 「胸糞悪い」 you 「日本は生死の選択を迫られ、日本を支配していた軍部は多くの他の政    府の者の反対を押し切り、戦わずして死ぬのは恥ずべき事と真珠湾攻撃    を決行した」 Ms. 「窮鼠猫を嚙む…いいや侍魂ってやつかな」 you 「考えてみて欲しい。日本から米国に船団を組んで向かう。それが米国    のレーダー探知機に引っかからない訳がない」 Ms. 「そうよね、僕もそう思っていた。何て間抜けなって」 you 「ルーズベルトは少なくとも10数時間も前に日本軍の攻撃の確証を握り    ながら、現場のキンメル、ショート司令官に知らせず、多大の犠牲者を    出させた。その証として重要な戦艦は退避させているからな」 Ms. 「酷い」 you 「犠牲者が出たのは司令官の責任だと、擦り付ける酷さ」 Ms. 「ホント、私利私欲と中酷と関わる人物は腐りきっているわね」 you 「ルーズベルトの思惑はまんまと成功したわけだ」 Ms. 「知らされてないから日本が襲ってきただけが独り歩きするわね」 you 「日本の攻撃は民間人を狙ったものではない。でも、日本軍も戦艦がい    ないことで罠に嵌ったと感じ、事の重大さで重苦しい帰路になっただろ    うな」 Ms. 「中酷とのいざこざに米国が加わり事が大袈裟になったわけだ」 you 「米国はヨーロッパを狙っていた。日本の真珠湾攻撃を口実に米国は      ヨーロッパ参戦を実現させた。これにより日本との戦いに反対していた    者も賛成に回った」 Ms. 「米国の願望達成のきっかけを作ってしまったんだ日本は」 you 「それぞれの思惑が絡み合うのが歴史だね」 Ms. 「タイミングが悪かった、では済まされない」 you 「ルーズベルトはアジアの軍事力を陳腐と考え早期終結すると踏んでい    たが思いのほか日本に梃子(てこ)摺った。そこへ投資家から成果のや    んやの催促。その頃、日本は物資が途絶え戦えない状態に。その時、ト    ルーマンに大統領が変わっていた米国に降伏無条件降伏を打診してい    た」 Ms. 「待ってよ。日本が降伏したらトルーマンは困るんじゃない」 you 「よく気づいたね。ルーズベルトから原爆開発計画を引き継いでいたト    ルーマンに日本を攻撃する大義がなくなる。研究・開発している原爆は    実戦が出来てない。迫力はあるが実戦でのデータがないから投資家から    はやんやの催促」 Ms. 「それでトルーマンは日本の降伏情報を隠蔽したんだ」 you 「追い込まれていたトルーマンはこれ幸いにこれを利用した。日本から     の無条件降伏を受けていたにも関わらず、それを隠蔽して」 Ms. 「聞いたことがある。戦争を終わらせるために原爆を使ったって」 you 「自分が投資家からのプレッシャーから逃れるために」 Ms. 「胸糞悪い」 you 「爆弾投下候補地は天皇のいる東京、京都など上がっていたが投下の成    果が明確に記録される場所を選んだ。東京は空襲で焼け野原だっ    たからね」 Ms. 「広い平野が選ばれた、軍事工場もあったからな」 you 「米軍も実践的な原爆の威力を認知できないでいたので徹底したデータ    取りに躍起になっていた。いざ投下して記録員はその凄まじさに驚愕し    た。精神を病んだ兵もいたらしい」 Ms. 「でも、二発目を長崎に落としたじゃない」 you 「当時はSNSなどない。記録フィルムは時間を掛けて米国に。成果は通    信で知らされ投資家はもうひとつの成果も催促した」 Ms. 「そういえば広島と長崎の被害規模が違うわね」 you 「ああ、広島のは100%近い濃縮ウラン-235を2つに分離しておき、こ    れを高性能爆薬の爆発で一つに集めて核分裂が連鎖的に起こるようにし    たリトルボーイと呼ばれたもの。人体に障害を及ぼす主な放射線はガン    マ線と中性子線で、爆心地から半径約500メートル以内ではさえぎるも    のがなければほぼ全員が死亡したとされていた。長崎に投下されたの    は、プルトニウム-239で破壊力が小さ目のものだった」 Ms. 「被害者が多く出た事には変わらない」 you 「そうだね。終戦を迎えてGHQが日本を管理した。司令官はマッカー    サー。敗戦国の無様さを熟知していた。他の米兵も同じだった。農道を    日本兵が列になり歩いていたのにダンプに乗った米兵は緊張した。肩に    は銃剣があったからだ。攻撃される警戒心は直ぐに解かれた。日本兵は    背中を向ける者、銃剣を背後に隠す者。その全てが直立不動だった。そ    の振る舞いはマッカーサーの耳にも入っていた。所詮、腰抜けの態度だ    と思っていた。そこへ天皇陛下が来た。ふん、命乞いか、定番だな、と    ふてぶてしい態度で接見した。陛下の言葉にマッカーサーは驚いた。    『敗戦に至った戦争の、いろいろな責任が追求されているが、責任はす    べて私にある。文武百官は、私の任命する所だから、彼らには責任がな    い。私の一身はどうなろうと構わない。私はあなたにお委せする。こ     の上は、どうか国民が生活に困らぬよう、連合国の援助をお願いした    い』マッカーサーは『かつて、戦い破れた国の元首で、このような言葉    を述べられたことは、世界の歴史にも前例のないことと思う。私は陛下    に感謝申したい。占領軍の進駐が事なく終わったのも、日本軍の復員が    順調に進行しているのも、これすべて陛下のお力添えである。 これか    らの占領政策の遂行にも、陛下のお力を乞わなければならぬことは多    い。どうか、よろしくお願い致したい』と感動した。 Ms. 「海外の方が感銘を受ける侍魂の一例だな」 you 「原爆の被害の大きさ人道的大問題になる。それを躊躇った米国は、識    字率・民度の高さも相まって植民地や分裂に反対の立場にたったんだろ    うな」 Ms. 「日本を知って戦後処理の事もあり、今の日米関係があるのか」 you 「見下され、それに耐え、競争力を付けた。交渉方法も江戸の頃から長    けていたのも幸いしたな」 Ms. 「面白い話を聞いた」 you 「歴史を教えても年号や人物名、事件名を覚えさせられ何になるんだ。    教育なら紛争の原因や終結を学ぶべきだろうな」 Ms. 「噂では米国でもルーズベルトは米国最悪の大統領とされているみたい    だな」 you 「腹減ったな。ピザでも食べるか、ベーコンでいいか」 Ms. 「僕はマルガリータ」 you 「じゃ、ハーフ&ハーフにするか」 Ms. 「そうだな」
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!