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女性はカウンターの内側に移動して私の前に立って、
「『杏夏(きょうか)』といいます。
よろしくお願いします。
お飲み物は、どうしますか?」
と聞かれたので私が、
「焼酎お願いします。」
と答えると、さらに杏夏さんが、
「割物はどうしますか?」
と聞いてきたので私は、
「お茶でお願いします。」
と答えると、杏夏さんが焼酎と割物のお茶、コップを用意して、焼酎のお茶割を作ってくれた。
「杏夏さんも飲んでください。」
私が言うと杏夏さんが嬉しそうに、
「ありがとうございます。
一緒にいただきます。」
と笑顔で自分のコップを用意して焼酎のお茶割を作りはじめた。
2人の焼酎のお茶割ができたところで乾杯して、私はまず一口いただいた。
少しするとカウンターの奥から和服を着た40代後半くらいの女性が出てきて私の席の近くに来て、
「いらっしゃいませ!
ママの『結子(ゆうこ)』といいます。
よろしくお願いします。」
と落ち着いた丁寧な口調で、お辞儀をしながら挨拶してくれた。
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