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念願叶った異世界へ
現世の私は、天音 朱莉(アマネ アカリ)26才
事務職のごく普通のOLだ。
ごくごく普通の家庭に生まれ、ブラック会社で働くこともなく、恋人に酷い振られ方もしてない、
ごくごく平凡な26才OLだった。
そんな私が、会社で突然の心臓麻痺、、、。
苦しい、怖い、
「えっ、特に人生何もなく来たのにこんなんで、あっけなく死んじゃうのー神様なんかヤダ」
ってアレ 激痛の胸な痛みから解放された
良かった生きてた でも
体の感覚はあるが 目覚めた場所は見慣れない部屋
日本の部屋ではない、天井高いし広いキラキラしてる
ベッド何サイズってくらい広い見慣れない物ばかりある
うそ これって
「お嬢様 大丈夫ですか?」
「私の事が、わかりますか?」
声が聞こえる方を見ると
ベットの横にいた ザ執事的な人が私に話しかけてきた
もちろん知らない人
でも私知ってるこれって 気持ちが昂ってきた
嘘やだー
異世界へ来たんじゃない!
興奮しすぎて気持ちが、声に出てしまいそう
慌てて両手で口を押さえながら
こんなことってあるの
前世の私はこの手の話が大好きで
小説から漫画から片っ端に読み漁ってた
だからか 神様が平凡な私の若すぎる死を悼んで
ご褒美的なことしてくれなにに違いない
どの物語も前世で死亡してこちら側にくるのに
死んだことさえ忘れてこちらにこれた喜びの方が大きい
前世では特に不満という不満すらなかったけど、
さっき思った通り若すぎる死を神様が哀れに思ったのかもしれない。
そう思うことにしよう
それにこの異世界は通常であれば、
きっと自分が見たことある物語よね
この執事以外出て来ないの
クイズにしてもヒントが足りなすぎてどの話か
わからない
出来れば大好きな悪役令嬢に転身とかにしてけれないかなぁ
悪役令嬢ってなんだかんだ言って
綺麗系が多いから憧れちゃう頭の中では今まで読んだ書籍が 脳内本棚からこれかこれかと飛び出しながら手当たり次第記憶を遡る
ドアがノックもなく勢いよく開いた
隣の執事が慌てながら
「奥様、旦那様アリーシャお嬢様が目覚めました」
と涙ぐみながら伝えると
ドアの向こうからこの子のお母さんとお父さんが
涙を流しながら慌てて駆け寄ってくる
そんな中私は冷静に
うん、どちらも美形 良い感じ少し老けてる感じ
もするが、毒親では無いことを安堵しながら感じ物語に集中しながらこの二人の顔も見覚えはないといまだに答えを見つけださずにいる。
でも今アリーシャって言った
アリーシャ、アリーシャ
両親に抱きしめられながら感動に浸る前に
両手を伸ばして
「嘘ー鏡ちょうだい」
周りがギョッと引いてるにも関わらず近くのメイドが、手渡した手鏡を覗き込む
ピンクの髪の毛 瞳の色はグリーンかわいい
好みの髪の色と瞳の色
愛らしい可愛系の顔
アリーシャって私の知ってる話だと
やっぱり
中身はいい子の悪役令嬢に皆んな夢中
の ぶりっ子ヒロイン アリーシャだ
愕然とした ベットにいながら崩れ落ちた感じだ
なりたくない転生先No.3に入るくらい
物語はこうだ
見た目派手で美しい悪役令嬢 リアンナは、
元々外見だけが悪役令嬢風で、中身は
とっても良い子 非の打ち所がない
コミニュケーション不足で勘違いされやすいが
愛されキャラ
読んでる私でさえ 愛しい眼差しで読み進めて行った物語だ
なのでこの物語に出てくるヒーロー達に
次々と愛される 最後には王子様とハッピーエンドになる物語
その中でちょこっとだけ出てくる
一応王子との恋仲になりそうな雰囲気をだし
悪役令嬢と張り合うまでもないが 惨敗する
ヒロインだ!
ヒロインだけど、脇役だ
居ても居なくてもいいような人物だ
何で異世界に転生したのに主人公にすらなれないのっと一人ベッドでブツブツと口に出している。
周りはわからないだろう
頭を切り替えなきゃ
物語は知ってるが、ヒロインが
恋に敗れた後のことは書かれてないから
(もちろん脇役だから)でも王子やその他の人たちに殺されたりしてないからヒーロー達に恨みもないしここは、
当たり障りなくこの環境に慣れて異世界を楽しんで人生を過ごそう
脇役だけどわざわざ物語の中心の人物と
かかわらなくても物語上支障はないはず
まずどの辺まで話は進んでるのか?
把握しなくてはいけない
それに将来設定も第二の人生として有意義に過ごそう前世で26歳でちった命だから、
こちらでは、できる限り長く健康に
幸せになろう
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