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「疲れてんじゃねーの?」侑人は唇を離して問いかける。
「初夜なんだから野暮なこと訊くなよ。それに、せっかくタキシードなんてもん着てるってのに、楽しまなきゃ勿体ねえだろ」
「あ、ちょっと……っ」
あっという間にベストのボタンを外される。
次いでサスペンダーを指先で弄びつつも、高山はそれ以上脱がせようとせず、手を滑らせて下腹部に触れてきた。やわやわと股間のあたりを揉まれて、侑人のものは容易く反応を見せてしまう。
「疲れてるときの顔ってなんかクるよな。ここも勃ちやすいし――ほら、もうこんなになってる」
「うるさ……い」
そんなことを言ったら高山だって同じだ。
疲れのせいかギラついた目をしているし、いつにも増して色気を漂わせている感じがする。そして、布地越しにもわかるほど張り詰めた欲望を見て、侑人はごくりと喉を鳴らした。
「……あんたも人のこと言えないくせに」
言って、こちらもお返しとばかりに股間へと手を伸ばす。柔らかく撫で上げれば、そこはすぐにも硬度を増して雄々しい存在を主張してきた。
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