第9話 結婚式と、それから…(6)★

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第9話 結婚式と、それから…(6)★

「やだ、高山さっ――イく……も、イッちゃうっ」  近づいてくる絶頂の気配に、息を乱しながら身悶える。すると、高山がラストスパートをかけるように大きく突き上げてきた。 「ほら、カメラの前でイッちまえ。やらしい顔、全部撮ってやるから」 「や、っ……あ、あぁ」  その言葉でカメラの存在を思い出したけれど、もはや耐えることなどできない。侑人は高山のものをきつく締め付けながら、カメラに痴態を晒したのだった。 「ふああぁあ……っ!」  全身が痙攣して、びゅるるっと濃い精液をまき散らす。太腿、そしてシャツにも飛び散らせて、侑人は恍惚とした表情を浮かべた。  長い射精が終わると、途端にぐったりとして高山の胸元に寄りかかる。高山はそれを優しく抱きとめながら、静かに口を開いた。 「約束だからな。録画止めて――」 「い……からあっ」  離れてほしくない、とばかりにしがみつく。侑人は息も絶え絶えに言葉を続けた。 「このままでいいから、もっと……」  恥じらいながらも告げると、高山は薄く笑って、ソファーの上に侑人の体を押し倒してきた。  ずるり、と体内のものが抜け落ち、ぽっかり空いた後孔が外気に晒される。そこは勝手に収縮を繰り返し、高山のことを誘っているかのようだった。
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