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「『もっと』? ……ったく、ケツの穴もこんなにパクパクさせやがって」
「っん……高山、さん」
「わかってるよ。欲しくてたまらないんだろ」
「ん、あ――ああぁっ!」
喪失感を味わうまでもなかった。再び奥深くまで貫かれ、侑人は歓喜の声を上げる。
高山はすぐに動こうとせず、微笑みを携えたまま問いかけてきた。
「今度はお前の好きにしてやりたい。なあ、俺にどうされたい?」
まるでご褒美だとでも言うかのように。その声色はどこまでも慈愛に満ちていて、侑人の唇が自然と言葉を紡いだ。
「……な、名前呼んで」
「ああ、侑人」
「いっぱいキスして……頭、撫でて」
思考がぼんやりとしていて、自分でも何を口走っているのかわからない。しかし、高山は嬉しそうに目を細めて望みどおりにしてくれた。
「侑人、可愛い」
額にそっと口づけを落とし、目元や頬にもキスの雨を降らせる。それから頭に手を置くと、愛おしげにゆっくり撫でてくれた。
「んっ、……ん」
達したばかりの体はひどく鋭敏で、少し触れられただけでもビクビクと震えてしまう。
けれど、もっとしてほしくてたまらない。――気持ちいい。愛されているのが伝わってきてすごく感じる。
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