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第9話 結婚式と、それから…(7)★
「っは……俺も気持ちいい。ずっとこうしていたいくらいだ」
高山は浅いところを何度も抜き挿しする。先ほどとは打って変わって、穏やかな責め立てだ。
けれど、二人は確実に高みへと上り詰めていた。
チャペルで愛を誓った姿のまま抱き合い、互いを想う気持ちが悦楽に変わっていく。この幸せがずっと続けばいいと願いながら。
「あ、あっ、すごいの、くる……たかやま、さ……っ」
「ああ一緒に――このまま、ナカにだすぞ」
「ん、うんっ、だして……ナカ、きてぇ……」
余裕なくねだって、高山の首に腕を回す。
高山は唇を重ねながら、味わい尽くすかのようにゆったりとしたリズムで腰を振った。敏感な箇所を刺激され続けて、こちらもいよいよ限界が見えてくる。
「はっ、たかやまさ、ん、ぅ……っ」
キスの合間にくぐもった声を上げると、高山はいっそう強く抱きしめてきた。
身震いすると同時に、ドクンッと体内のものが大きく脈打ち――次の瞬間には、最奥めがけて熱が放たれたのだった。
「っ、ん……んん!」
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