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その熱さに、侑人も再び絶頂を迎える。
今度は射精することもなく、ドライオーガズムの強烈な快感が全身を駆け巡った。襲い来る長い絶頂感に、ガクガクと体の痙攣が止まらない。
(あ……いっぱい出て、る――)
一方で高山は、最後の一滴まで体内に注ぎ込んだようだった。まるで孕んでしまいそうなほどの大量の精液に、溢れんばかりの幸福感で胸がいっぱいになる。
やがて口づけがほどかれると、息をついて高山が自身を引き抜いた。
「ふ、ぁ……」
栓を失った後孔は、ヒクつくたびに次々と白濁を吐き出していく。「見ないで」と言いたかったけれど、侑人はうっとりと胱惚の声を漏らすことしかできない。
「……エッロ。俺の精液、どんどん溢れてきやがる」
高山が興奮した様子で呟いて、こちらを見つめてくる。目線が合うと、汗で張りついた前髪を払ってから、柔らかく額に口づけてきた。
「ん――」
優しいキスが嬉しくて、もっとしてほしいとねだるように自ら顔を近づける。すると、高山はふわりと笑みを浮かべて唇を塞いでくれた。
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