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なんて甘くて幸せな時間なのだろう。このまま眠ってしまいたいほど心地いいけれど、まだ終わりたくないとも思う。もっともっと愛し合いたい――その思いが伝わったのか、高山がいたずらに臀部を撫で上げてくる。
「あ、んっ……」
「ん? まだ物欲しそうな顔してるな」
指先で後孔の縁をなぞられれば、一度は落ち着いた性欲がまた首をもたげ始めてしまう。
はしたないとは思うがどうしようもない。侑人は自ら脚を開き、甘えるような仕草で高山を求めた。
「ん、まだ……高山さん」
それ以上は言葉にならなかった。深く口づけられて吐息だけがこぼれ落ちていく。
高山は口腔を蹂躙したのちに、耳元で艶っぽく囁いてきた。
「ああ、好きなだけイかせてやるよ」
そのまま二人は互いの体温に溺れ、飽きることなく体を重ねた。
侑人は何度達したかわからぬほど快楽を与えられ続け、最後は意識を失うようにして眠りについたのだった。
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