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「ああ。これからも一緒に……こうして歳重ねていこうな」
額に口づけを落とされ、侑人はくすぐったさに肩をすぼめた。
「ん、約束」
そう返しながらも、本当は今にも泣きそうになっていた。
この一瞬一瞬を愛おしまずにはいられない。大切に積み重ねて、全部思い出にしていきたい――。
胸に込み上げてくる感情を噛みしめつつ、自然と重なり合った左手と左手。薬指にはめられた結婚指輪は、二人の永遠を象徴するかのように強くきらめいていた。
fin.
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