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「いや? お前は今のままでも十分可愛いよ」
何を言っているんだ、と言葉を返すまでもなく横から唇を塞がれた。口内を蹂躙される感覚に肩を震わせれば、それを合図にするかのように高山が腰を進めてくる。
「ん、んん……っ」
肉壁をずぶずぶと押し広げながら侵入してくる屹立。待ち望んでいた感覚に全身が歓喜しているのがわかった。
「瀬名――」
やがて最奥まで到達すると、高山は馴染ませるように動きを止めた。
コンドームを隔てても伝わる熱。その形や硬さ、脈打つ感覚に、侑人は恍惚の吐息を漏らす。
「っは、高山さ……」
「わかってる。動くぞ」
短く答えてから、高山は緩やかに腰を動かし始めた。最初は浅く出し入れし、徐々にストロークが大きくなっていく。
「あ、ん……ああっ」
肌同士がぶつかり合う音と、結合部の卑猥な水音。そして、二人の息遣いが室内に響き渡る。
もちろんのこと、高山は快感を得やすい箇所を熟知していた。カリ首のちょうどいいところを引っかけつつ、前立腺を的確に突いてくる――。
その快楽たるや、まさに麻薬のようだ。一度味わってしまえばもう抜け出せない感覚に、思わず眩暈を起こしそうになる。
「やっ、あ、そこばっか」
「なに? ここじゃなくて、奥に欲しいって?」
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