冬花side

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教室の窓側1番後ろの席で女の子達に囲まれてる金魚君は爽やかな感じの男の子で見て分かる通り女の子から人気がある。まだ話した事はないからどんな人か分からないけど同中の睦美が言うには穏やかで優しいらしい。 「女子から人気あるけど男子から妬まれたりとかしないからぎょぎょっちって皆に好かれる体質なんだろうねぇ、羨ま」 「そう言えば睦美は中学の時付き合ってた人とか居るの?」 「居ない居ない。あっでも1つ上の先輩でかっこいいなぁって思ってた人は居たかな」 「どんな人?」 「う〜んとねぇ、黒髪で背が高くってぇ芸能人だと目黒蓮みたいな感じ!」 「へぇ。じゃあかなりモテる人だったんじゃない?」 「もう超モッテモテ!でも目の保養にはなるから木の上に登ったり布使って壁と同化したりして隠れていっつも見てたんだけどやっぱ彼女居たんだよね。どうりでかっこいいわけだよって話しよ」 「睦美って忍者みたいだね…」 壁と同化って…。苦笑しながら話しを聞いてたら5限目の予冷が鳴った。 「あーあー鳴っちった。あっ、私放課後部活あるから今日一緒に帰れないや。先帰って良いからね」 「うん、分かった」 じゃね!と自分の席に戻ってく睦美に手を振り返して前を向くと5限目の授業担当の先生が教室に入って来た。
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