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受験日当日。
『橋本くんが全力を出せますように』
ありがとう。
頑張ってくるよ。
バレンタインデー。
『橋本くんにチョコを渡せなかった』
もらったチョコは親と姉からのみだった。
君が誰かわかると思ってたのに・・・。
合格発表の日。
『橋本くんが合格していますように』
ありがとう。
無事に合格してたよ。
最後の紙。
『明日こそ橋本くんに告白する』
翌朝。
ロッカーに一通の手紙が入っていた。
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橋本くんへ。
放課後。
家庭科室に来てもらえませんか?
待ってます。
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放課後。
家庭科室にいたのは、立花加奈だった。
立花はクラス委員長。
いつも静かで目立った存在ではない。
あまり話したことがない。
「私。橋本くんに話しかけたいのに、なかなか話しかけられなくて、橋本くんから話しかけてくれたときも上手く話せなくて、バレンタインもチョコを買ってたのに渡せなくて、卒業したら会えなくなるかもしれないから伝えなくちゃって思って・・・。橋本くんのことがずっと好きだったの」
今にも泣きそうな目をしてる。
「立花だったのか」
「え?」
「君を待っていたというか・・・」
「待ってた?」
「どこから話そうかな」
そうか。
君だったんだね。
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