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落ち込んでいる猫又に一人の人間?の男性が猫又に声をかけた。
「…おい…」
「はぁ〜…」
だが今の猫又には聞こえていなかったのかため息をつきながら歩みを止めずに項垂れそのままトボトボと歩いていた。
「…おい…」
「…」
人間?の男性が後を付いて行きながらまた声をかけたが猫又は気づかずに歩き続けたのに腹を立てた人間?の男性は大声で呼び止めて猫又はようやく気づき声がした方を見た。
「…おい!?そこの猫又!?」
「にゃ!?…(な、なんだ…にゃ…今…ねこまた?とか言ったかにゃ?)」
自分の事だとわかっていない猫又は首をかしげた。
「何だよ…自分の事だってわかってないのかよ…」
「にゃ?」
「はぁ〜…そこで傾げてるお前だよ猫…」
「え…僕かにゃ?」
「お前、以外に誰がいるんだよ…」
人間?の男性は猫又に近づいてしゃがんで話しかけた。
「…たく…見たところお前、妖怪になった自覚ねぇな…」
「…ようかい?…て、なんだにゃ?」
「妖怪てのは人をだまして殺したりその人間を食らう者…あとは…怨みや怨念が積もりに積もったもんが妖怪だな…」
「!?…に、人間…何て…食べないにゃ!?…」
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