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「ま、そうだろうな…お前さんは怨みとかそんな感じでは無さそうだからな…しいて言うなら心残り…ま、怨念みたいな感じだからな…」
「怨念…怨みとかないにゃ…」
「だったら…何か…心残りがあるんだろ?」
「心残り…」
「例えば…誰かに恩返ししたいとか?」
「そんなの居ないにゃ…」
「う〜ん…後は…何かやりたいとか?」
「やりたい…やりたいわけじゃないけど…人間の女の子が着ていた服が着たいにゃ…」
「なるほどね…けど珍しいな…」
「何がだにゃ?」
「人間の服、着たいから妖怪になるなんて…」
「…そんなに珍しいのかにゃ?」
「ああ…大抵は怨みが多いが…それでお前さん…妖怪になっているにもかかわらず気が付かなかったのか…」
「?…そう言えば…お前、誰にゃ?」
「今更かよ…ま、警戒もしてないし騙されたこと何て…無いのかお前は…」
「ないにゃ…」
「ま、こんな可愛いから騙す奴なんて居ないか…」
「え…か、可愛いのかにゃ?」
「ああ…お前さん可愛すぎるくらい可愛いからな…」
そう言って人間?の男性は猫又の頭を優しく撫でた。
「そうかにゃ…」
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