猫耳少年はオトコの娘妖怪でした🐾

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「ま、そうだろうな…お前さんは怨みとかそんな感じでは無さそうだからな…しいて言うなら心残り…ま、怨念みたいな感じだからな…」 「怨念…怨みとかないにゃ…」 「だったら…何か…心残りがあるんだろ?」 「心残り…」 「例えば…誰かに恩返ししたいとか?」 「そんなの居ないにゃ…」 「う〜ん…後は…何かやりたいとか?」 「やりたい…やりたいわけじゃないけど…人間の女の子が着ていた服が着たいにゃ…」 「なるほどね…けど珍しいな…」 「何がだにゃ?」 「人間の服、着たいから妖怪になるなんて…」 「…そんなに珍しいのかにゃ?」 「ああ…大抵は怨みが多いが…それでお前さん…妖怪になっているにもかかわらず気が付かなかったのか…」 「?…そう言えば…お前、誰にゃ?」 「今更かよ…ま、警戒もしてないし騙されたこと何て…無いのかお前は…」 「ないにゃ…」 「ま、こんな可愛いから騙す奴なんて居ないか…」 「え…か、可愛いのかにゃ?」 「ああ…お前さん可愛すぎるくらい可愛いからな…」  そう言って人間?の男性は猫又の頭を優しく撫でた。 「そうかにゃ…」
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