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撫でられながら嬉しそうにしている猫又にふと疑問に思い猫又にどれくらい生きているのか尋ねた。
「…そういや…お前さん…どれくらい生きているんだ?」
「え…う〜ん…五十年くらいかにゃ?…多分…」
「なるほどな…今から…五十年前ったら…黒猫は日本で言ったら…不吉とされていたから…中々飼ってもらえなかったろ…」
「え…そうなのかにゃ?」
「ああ…よく人間が黒猫が横切ると良く無い事が…起きるとか言われていたからな…それで…こんな可愛いのに飼ってもらえなかったんだな…」
「そうだったのかにゃ…」
そう言われて猫又は落ち込んだ。
「ま、気にすることはねぇよ」
「うん…ぅ…それで…」
猫又は人間?の男性が何者なのかの答えになっていなかったのに改めて尋ねたらポンと白い煙が出て来たと思ったらその煙は直ぐに収まりそこに居たのは尻尾が九つに別れている狐だった。
「ああ…俺は…」
「!?…」
「狐と言ってもお前さんと一緒で妖怪だけどな…」
「き、きつねの…妖怪?」
「ああ…ま、良く人間から九尾とか呼ばれている…」
「きゅうび?」
「九尾は…ほれ…俺の尻尾、九つあるだろ?」
そう言って振り向き九つある尻尾を振った。
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