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「大事にするね!あ、ねえ。その神社って帰りに寄れる?私も行ってみたい」
「それは別にいいけど」
「やった!楽しみ」
でも。あそこに行ったら空鈴の意味がわかってしまう。少し恥ずかしいけど。
「まあいいか」
詩織がジャンプして喜んでいる。ポケット越しに空鈴が、小気味よい鈴音を鳴らしている。
神社に行けばまた相葉さんにも会えるだろうか?
そしたら......報告しておこう。
恋い焦がれる俺の想いはころころと、意中の相手のポケットの中へ転がり込んでいきました、と。
ー完ー
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