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そうなんだと変に納得しつつ、俺の頭には最近できた彼女の顔が思い浮かんだ。運命というものがあるんなら、相手は是非ともあの子であってほしい。
「ああ、すみませんね。長々と引き留めてしまって」
話すのが好きでしてと言いながら、なぜか手元の古びた猫の置物を撫でている相葉さんに親しみやすさを覚える。
和やかな祭りの雰囲気といい、いい神社だなと思った。
「あのこれ......ください」
思わず空鈴を1つ掴んで言うと、相葉さんは嬉しそうに頷いてくれた。
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