ふるえ

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ふるえ

何故かその恐れという感情は収まらなかった。疲れているんだろうか。 その後、親が私を呼びに来たが、体調が悪いと言い、家族だけ観光に行かせた。 何故かカップ焼きそば(塩味)を渡してきてそれだけもらっといた。 体が震えてずっと玄関の前から動けない。私はその場で座り込んでしまった。体が冷えたのかなと思うが、今は夏だ。 とりあえず机にお寿司もあるし、焼きそばもあるし、食べようかなと思うが、恐怖で体が震えて足が痙攣して立ち上がれない。 私は、あの子に何か悪いことをしてしまったんだろうか。 でも、全然思い出せない。 いや、そんな前のことじゃないとふと思い出す。昨日もその前もあの子と遊んだんだって。なんで忘れていたんだろう。なんらかの力で勝手に頭の中から記憶が抜け落ちた感じだ。 私はどうしてしまったんだろう。もしかしたら、あの子は幽霊で呪われた?とか?そんなことを考えるが、答えが出るはずもない。 しばらくそのまま動けないでいると夜になった。寝られるはずもないけど、とりあえず、布団に入ろうと思い、なんとか入った。床に引いてあったので立ち上がらなくとも入れた。 目を閉じるのも怖い。 すると、声が聞こえてきたのだった。 「死んで?」
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