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お話 1
厳格なイメージを感じさせる煉瓦造りの塀と鉄格子の様な佇まいをする鈍色の門、ここは私が通う事になる女学院。
隣県から来た私はこの学院に入る為に女子寮に入寮する旨を決めなくては成らず、それに従う様に入寮を決めてここに来た。
流石に2時間以上掛かる様な距離から通学するのは中々大変と言うのもあり、入寮は案外素早く内定してスムーズに入寮が確定した、助かる。
そんな中、私は入寮手続きを済ませて入寮したんだけど、実はその話には私の思いもあったからそれを汲んで管理人さんが許可を出した、思いと言うのは余り口に出せないけど、簡単に話せば私が男性恐怖を抱えていた事が大きい。
実は小学生時代に少し嫌な思い出があって…まぁ、これは男の子全員が全員とは言わないけれど、その時身に起きた事がトラウマになって仕舞い、結果男性恐怖症になった。
要はロリコンなおじさんに声を掛けられて、連れ去られそうになったんだけど、そのおじさん…とんでもないド変態で、小学生の私に性的悪戯をしようとして来て危ない所だった、その時はたまたま近くに非番の警察官が居て事無きを得たけども、いやらしい目で、涎を垂らしながら私を押さえ付けるおじさん…君ならどう思う?
まさか容認なんてしないわよね?
私はその非番の警察官が居たから何もされずにすんだけど、あの時の気持ち悪さとか恐怖、トラウマになるのも当然だと思わない?
それからは関係無い大人も子供も私には犯罪者にしか見えなくなってた、実害は無いけどあんな体験したら本能的に避けると思う訳よ、で…選んだのは男性との絡みが一切無くて全ての職員が女性で統一されてるこの女学院に入った。
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