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大学を卒業したのに、この就職難で
もう…50社も落ちてる…
就職出来ないせいで
実家暮らしから抜けられない…
はやく、一人暮らししたいんだけどなあ~
そんな時…ふと
子供の頃の記憶がよみがえった。
子供だった時の、幼馴染みの姿が脳裏をよぎる…
あの時の放課後も…クラスで一番、可愛い女の子が
取り巻きを連れて、いじめられそうになっていた…
幼馴染み
『みんなぁ~聞いてよ~!
飼育小屋の掃除をしてたら
スズメがはいってきちゃってさあ!
あははは…教室に、長柄ボウキ無かったっけ~?』
教室のドアが開かれた瞬間
クラスで一番、可愛い女の子と
その取り巻きは…
蜘蛛の子を散らすように、教室を出ていった。
私
しらはたみれい
白幡 美麗
『いつも、ありがとう…綾斗くん…』
幼馴染みが、満面の笑みを浮かべてる…
そのあと…教室から連れ出してくれて
一緒に河原で遊んだっけ…
気分転換に、私は
その河原に向かって歩いていた。
河原がある森の出入り口にある
駐車場に、高そうな車が停まってるけど…
ナンバープレートを見る限り
地元の人の車じゃなさそう。
そもそも…ここ、地元の人すら
あんまり来ないんだけど、珍しいなあ。
その、駐車場を横切り、森の出入り口に入って
脇の茂みの中にある獣道を下りていくと
想い出の河原についた。
って、あれ…?先客がいる…
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