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動物園で生まれたパンダはびっくりしました
黒くて羽のあるカラスという生き物を初めてみたからです
カラスの方もびっくりしました
黒と白のクマなんて初めてみたからです
「君、真っ黒だね!鳥さんなの?じゃあ飛べるんだね!」
「そうさね!ま、こっちはお前がクマだろうがなんだろうが関係ないがね」
とカラスは言いました
「ねえ、おじさん。遊んでよ!」
「え?遊ぶって?お前と遊んでくれる人なんて俺じゃなくても沢山いるだろ?」
「でも、遊んで欲しいんだもん」
甘えん坊だな、さすがは話は聞いていたがパンダなだけある
とカラスは思いました
「へ!こっちはお前と遊ぶほど暇じゃないんだがな。どうしてもって言うなら遊んでやってもいいぜ
」
内心嬉しかったのを抑えながらカラスは言いました
「わーい、やったやった」
パンダは可愛く喜んでみせました
カラスはなんだかこの子の親になって見たくなりました
でもそんなことはかないません
でも可愛い、と思う感情が勝ちました
だから時々来てこの子と遊んであげたくなったのです
この子の喜ぶ顔がみたいとも思いました
それからというものパンダの方はカラスを友達だと思いカラスの方はすこーし親のような気持ちでパンダと遊ぶ事があったのです
不思議な関係ですね
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