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「それで、彼女との別れは平穏に収まったの?」 「復縁はない」 「あっちは未練ある感じ?」 「かもね」 「アイドルって、やっぱり大変だね」 「なんか、マキヌナって変だよね」 「失礼な。私は弁えてるんです」 「ワキマエル?」 「あー、弁えるは、なんて言えば良いんだろう?んー、なんだろう?」 「ミンジュンに聞いてみる」 「聞く程の事じゃないけど、聞いてみて。チェウォンの彼女は何をしてる人だったの?」 「え?聞くの?」 「気にはなる」 「やっぱマキヌナは変だ」 「だって、気になるじゃん。アイドルの彼女って」 「目の前にいるじゃん」 「私は別じゃない?」 「そんなもんだよ。スタッフと付き合う人もいるし、同じ職業の彼女がいる人もいる。同じグループのヤツもいる」 「最後は余計だね」 「あははは。まーね」 「それで?」 「え?聞くの?」 「うん」 気になるじゃん。 チェウォンの元彼女。 「ショップ店員」 「へぇー」 「え?それだけ?」 「他に何を聞けば?」 「はぁ。マジ、マキヌナって変」 大きなため息を吐くな。 チェウォンに呆れられるとは心外だよ。
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