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「どうせどちらかの部屋に入り浸るんだろうから無駄な事はやめとけば?」 『そうかな?』 「うん。でもカモフラージュが必要なら、同じマンションの別フロアーが良いと思うよ」 『なんで?』 「使わない部屋は家族に貸したりすれば良いし、ケンカした時の逃場にすればいいじゃん」 『なるほどね。マキヌナはソユンと住むんでしょ?』 「そうなの?」 『え?違うの?』 「先の事は誰にも分からないよね」 『なんか、ソユンが可哀想』 「ソユンが思うのは勝手だし、私がどう選択するかは私の勝手でしょ?」 『マキヌナ、日本に帰ったら韓国に帰ってこない。って事はないよね?』 「どうだろうね。私はアスケア所属でHeaven専属だと思っているけど」 『ほんと、勝手に辞めないでよ』 「それは無いと思うよ。でも絶対は無いよね」 『それは分かるけど』 「Heavenがこの世界に戻ってきた時、世の中がどうなってるかも分からないでしょ」 『コワイ事を言うよね』 「それに人の気持ちは変わるもんだし」 『ソユンの事を言ってるなら、それはないよ』 「それは分からないでしょ?」 『分かるよ。ソユンの気持ちは変わらない。変わるとすればマキヌナの気持ちだね』
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