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「なんでそう言い切れるの?」 『ソユンは頑固だよ。それに情に厚い。マキヌナがソユンを捨てる事はあっても、ソユンがマキヌナを手放す事はない』 「それは分からないじゃん」 『分かるよ。マキヌナはソユンを軽くみてるけど、アイツは重い男だから』 「ちょっと、韓国語の訳が合ってるのか自信ない。ソユンは重い男?」 「そう。執着の塊」 「訳が合ってた」 「マキヌナは諦めて。ソユンからは逃げられないから」 メンバーに重いと言われる男ソユン。 大丈夫そう? 色々、心配になってしまうよ。 「マキヌナにアドバイス」 「アドバイス?」 「ソユンに任せると勝手に暴走するから、しっかり手綱を持つ事」 「難しい日本語を知ってるのね」 「日本語の先生は優秀です」 「でた!定型文」 「テイケイブン?」 「ほんと、日本語の先生には一度お会いしないと行けないと思うわ」 「先生は優しいです」 「でしょうね」 「とにかくさ。ソユンは勝手に住まい探ししてるから。マキヌナの要望があるなら、早く言った方が良いよ」 「そっか……」 「マキヌナ諦めも肝心!ファイティン」 「諦めって」 「マキヌナはソユンから逃げたいの?」 「逃げるって、物騒だよね」 「嫌いで別れるならば仕方ないけど、一緒にいるなら、上手く扱ってよ」 「扱うって、言い方!お兄さんがそんな風に言わないの!」
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