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「マキヌナがソユンと一緒に居てくれたら、ボクらはハッピー」 「なんで?」 「ちゃんと仕事するし」 「今までもしてるでしょ?」 「仕事内容が今の方が良いからね。マキヌナが見てると良い仕事するよ」 「それじゃダメでしょ」 「別にいいんじゃない?」 「いいの?」 「ソユンはソユンだから」 「まぁ、そうだけど」 「結婚は難しいだろうけど、二十年ぐらい待って貰えれば」 「結婚なんてしないから」 「なら、余計良いじゃん」 「えーーー、そう言う問題?」 「女の人って結婚したがるよね」 「それは、人それぞれでしょ?」 「アイドルしてるボクらは、結婚したくっても出来ないじゃん」 「そうなの?」 「そうだよ。アイドルだもん」 「そっか」 『沢山の人に愛して貰ってるんだもん。裏切れないよ。ボク達、個人の愛情は隠し通すべきだし。それは皆で何度も話した結果だから』 「そんな話をするの?」 『したよ。デビュー決まった時も、デビューした後も。恵まれたボク達は、何かを犠牲にしないといけないんだよ』 「ごめん、ちょっとビックリした」 『だよね。こんな話、聞きたくないよね』 「違う違う!そうじゃなくって。あなた達って凄いね。尊敬するよ」 『怖いよ。マキヌナからそう言われると気持ち悪いよ』 「失礼な」 『実際、ボク達はルールを決めてる』 「ルール?」 『うん』
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