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『マキヌナと出会ってから、ソユンは凄く良いんだよ』 「そう言われても」 『大丈夫だから。皆でフォローするから』 「えー」 『これからもお願いします』 「えー」 『同居の話も出てるみたいだし。ソユンはマキヌナが居れば大丈夫だから』 「逆に居ないとダメって事でしょ?」 『そのへんは適当にやってよ』 「いやだよ」 『あ、そう言えば別居の件だけどさ』 「話を変えないでよ」 『まーいいじゃん。新しい住まい、みんな同じ所にしようか?って話も出てるんだよね』 「別居の意味は?」 『そう言われてしまえばそうなんだけどさ。セキュリティとか考えたら、あまり物件がないんだよね。あとは移動とか、バラバラだと会社も大変だと思うしね』 「別居しなきゃいいじゃん」 『でもそろそろプライベートも必要だし。カメラから解放されたい時もあるんだよ』 確かに宿舎じゃ、カメラがあるもんね。 少しだけ、気を抜きたい気持ちも分かるよ。 『ボク達が兵役に入ってさ、マキヌナが日本に帰っても、用事があれば来てくれるんでしょ?』 「その予定だよ」 『マキヌナが良ければ、不在時に家の管理をしてもらいたいんだけど』 「え?」 『予定ね。新しい物件が決まった後の話だけどさ』 「なんで私?」 『手が空いていて、信用出来るから』 「親とか家族がいるでしょ?」
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