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「ボクがいない間、日本に帰るんでしょ?」
「うん」
「ボクの部屋に荷物置いていいよ。ボクの部屋を使っていいからね」
「ん?どーゆー事?」
「アンジュは日本に帰るなら、今の宿舎から出て行くでしょ?」
「うん」
「でも、韓国に来る事もあるでしょ?」
「そうだね」
「韓国にいる時はボクの部屋に泊まれば良いよ。だからアンジュの荷物はボクの部屋に置いておけば良い」
「ありがとう?」
「ボクは兵役中もアンジュには韓国に居て、ボクを待っていて欲しい。でもアンジュは仕事が好きだから無理なんだよね。でもアンジュはボクの彼女だから、ボクの部屋の鍵を渡すし、荷物も置いておけば良い。アンジュの部屋を作るから。だから韓国に来た時はボクの部屋に泊まって」
なんか、ちょっとグッときた。
ソユンはソユンなりに、私の事をちゃんと考えてくれているんだね。
「アンジュは全然ボクに甘えないよね」
「そう?」
「お揃いは着けない、プレゼントもねだらない。一緒に居たいとも言わない。ちょっとは我儘言ってもいーのに」
「それ、全部ソユンが言ってるじゃん」
「あー、そうじゃない!ボクもアンジュに色々したいのに、させてくれないじゃん。ボクもアンジュの我儘聞きたい」
「聞いてくれるの?」
「うん!なんでも聞く!!」
「じゃぁ……」
私の我儘を聞いてくれるらしい。
何をしてもらおうかな。
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