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「それって喜んでいいの?」 「喜べば?美味しい高いお酒が貢がれるでしょ?」 「まー、確かに」 「きっとこのリゾートのシャンパンは全てあんずのお腹に収まってるでしょ」 「そこまでじゃないでしょ?」 「怪しいよ。何本飲んだ?」 「……分からない」 「だよねー」 「ヤバいね」 「ヤバいを通り越してるから大丈夫」 「全然大丈夫じゃないよね」 「あんずの酒豪をみて、スタッフ達はなんか安心したみたいだよ」 「どこに安心材料があるんだろう?」 「あんずって、きっちりしてるじゃん。隙がないし。でも飲んでる時は可愛いっぽい」 「えー、最悪じゃん」 「ソユンがニコニコする気持ち、分からなくもない」 「やべぇ」 「オッサンが出てるよ?」 「それもヤバい」 完全に気を抜いてた。 シャンパンマジックにやられたよ。 普段飲まない美味しいお酒に魅了されてしまった。 「でもさ、あんずがリラックス出来ていて良かったよ」 「なんで?」 「なんか、ずっとギリギリっぽい感じだったし」 「そうかな?」 「気を抜いて飲める環境って、良いよね」 「いや、ちょっと反省する」 「あははっ。あと3日だから。有意義に使わないと。戻ったらノンストップだろうし」 「まーね」 確かに韓国に戻ったら、休みなんてないんだろうな。
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