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「帰らないの?」 「うん。ここにいる」 「撮影してるんでしょ?」 「してるけど大丈夫」 「何が大丈夫なんだか?」 飛行機の気圧で、むくんだ顔のHeavenメンバーのフェイシャルを行った。 連日の疲れと気圧には、流石のHeavenも勝てなかったみたい。 入れ代わり立ち代わりし、最後に現れたソユンは、フェイシャルが終わった今もケアルームにいる。 そんなソユンを放置し、私は後片付けをしつつ次の準備をしていた。 「アンジュはボクと居たくないの?」 「いるじゃん」 「そうじゃない。分かってるのにズルいよね」 「ソユンが近くにいるのは分かってるから」 「ボクはもっとアンジュといたい」 「私は満足してるよ?」 「ボクはフマンゾク」 「不満足?」 「満足じゃない!ちょっとはバカンスになるって言ってたけど、スケジュールみたら国にいる時より忙しいし。ずーっとカメラ回ってるし」 「お仕事だもんねー」 「アンジュの近くに行けば、みんなが怒るし」 「撮影中だもんねー」 「もう、イヤだ。ボクは疲れた」 「だよねー。みんな疲れてるよね」 「だから、アンジュ。今日は一緒に寝よう」 「寝ません」 「なんでー」
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