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『彼はいるの?』 『住まいは?』 『ドコの棟?』 質問責めにあってるよ、サヨが。 私はとっとと離脱。 テヨンさんが居たから、私はそちらに身を寄せた。 『アレ誰?』 『業務部のインチさんです』 『へぇー』 『知ってますか?』 『知らない。私とは関わりない部署だもの』 『そうなんですね』 『貴方達は知ってる子?』 『知りません。初めてお会いしました』 『サトウを生贄に?』 『逃げないから苦じゃないんじゃないかな?』 『マキって、たまに冷酷よね』 『えっ?』 『アレ、完全に口説いてるじゃない。日本人って可愛いから、その気持ちは分かるけどね。サトウを生贄にマキは逃げてきた訳でしょ?』 『違うとは言い切れませんが』 『イイ性格してるわよね』 『テヨンさん程では』 『なによ、それ。失礼しちゃうわね』 『それで、テヨンさんの恋人はどこですか?』 『ん、っ、何を急に』 『来てるって聞きました』 『誰から!?個人情報よ』 『個人情報だだ漏れですね』 テヨンさんの恋人は、カメラマンらしい。 今回の旅行番組のスタッフとして、ココに来ているって聞いた。 ちょっとオネェなテヨンさんの恋人は、大変気になる存在だ。
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