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『やっぱHeavenって最高じゃない?』 『来れて良かった!マジチャンスだよ』 『生はやっぱりカッコイイね』 『はぁ。最高。もっと近くで見たいよね』 『話すタイミングないかな』 『誰か知らないの?』 『知らないんだよね。側近スタッフって隙がないんだもん』 管理棟でちょっと遅めの朝ご飯を食べていると、キャピキャピした声が聴こえてきた。 チラッみると、露出多めだけど、身だしなみ完璧な女子の群れがそこにいた。 『誰かスケジュール知らない?』 『分かんない。でも、先輩が午後から衣装合わせがあるって』 『スケジュールも非公開なの?Heavenはシークレットが多すぎるよね』 『ホント、ホント。偶然じゃないと会えないもんね』 『誰か捕まえて聞き出してみようよ』 『会社の人間しかいないしね。伝手探そう』 同じ会社だからこそ、ルールを守るんじゃないのかな? しかも、こんな場所で話すだなんて、危機感無さすぎ。 クォンさんに聞かれたら、飛ばされるよ? むしろ聞かれてしまえ。 「凄いね。久しぶりな肉食っぷり」 「なんか、言葉が出ない」 「あーゆーの見るとHeavenってアイドルなんだと思うね」 「サヨは相変わらず失礼だけど、同意するよ」 「だってさ、あの子達もスタッフでしょ?どうみてもワンチャン期待してるじゃん。あわよくば。っか、狙ってるよね」
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