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『お疲れ様です。入っても大丈夫ですか?』
『マキ!お疲れ様。呼んでないのに来るなんて珍しいな』
『そ、そうですか?あ、撮影は順調ですか?』
『いい感じだよ。早く撮って遊びたいらしいからね』
『なるほど』
ソユンからのメッセージを見て、このままじゃ不味いと思った私はHeavenのコテージにやってきた。
放置し過ぎた代償が、これ以上大きくならないように、顔を見に来たんだよね。
Heavenのコテージは、沢山のスタッフが出入りしている。
今も撮影をしている様で、テラスでメンバー達がゲームをしている。
海をバックに賑やかな撮影。
メンバー達の表情は、とても明るい。
「真木さん?」
「クォンさん、お疲れ様です」
「珍しいですね」
「そうですか?」
「はい。誰かに呼ばれましたか?」
「いいえ。自ら出頭しました」
「あはははっ。そうですか。それは助かりました。ソロソロ呼びに行こうかと思ってたので」
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
「いえいえ、どちらかと言えばこちらが迷惑を掛けていますよ」
「いえ。私もちょっと気が抜けていたみたいで」
「珍しいですね」
「バカンスですから。あと、美味しいシャンパンのせいです。沢山のシャンパンをありがとうございました」
「喜んで頂けたのならば、準備したかいがありました」
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