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キッチンでアイスコーヒーを貰い、撮影の邪魔にならない場所に腰を下ろした。 彼らは無邪気に遊んでいる。 たぶん沢山の事を頭の中で計算しているんだろうけど、それを表に出すことはない。 その辺り、やっぱりプロだな、と感心してしまう。 撮影に携わるスタッフも彼らを見て笑っている。 とても雰囲気が良い現場になっていた。 『後ちょっとで撮影終わるらしいよ』 『その時がチャンスだね』 『やっぱり本物は最高じゃない?』 『あわよくばお持ち帰りしたい』 『されたい。の間違いじゃないの?』 『どっちでも良いよ』 『チョシさんに感謝だね』 『ホントホント』 私の後ろから声が聞こえてきた。 朝、管理棟で見かけた女子達みたい。 誰かのツテで撮影現場に入ってきたみたい。 Heavenとお近づきになりたいスタッフ達みたいだけど、どこの部署の人だろう? まぁ、AGE内の事だから、私はノータッチでいたい。 巻き込まれない様に気をつけないと。 『ヒシュはトユンでしょ?』 『トユン、マジ可愛いよね』 『エリは?』 『私はミンジュン。あの紳士的なところが最高だよ』 『私はもちろんソユン。ソユンが一番カッコイイ』 『チェヒはソユン贔屓だもんね』 『ミミは?』 『私はアルムかなぁ』 『アルムって、ミンスでしょ?』 『それは噂じゃん』
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