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ソユンに触れていた手は彼の手の中に納まる。 彼の唇が私を裸にしていく。 一糸纏ぬ姿へと変えられ、喉の奥で悲鳴をあげる。 何をされても、気持ちが良く、喘ぐ事で意思表示をする。 何度も何度も、求めては、力尽きる。 ソユンは全身で私を愛してくれる。 私も彼を愛している。 「アンジュ、大丈夫?」 「……ちょっとダメかも」 「まだまだシたいけど」 「し、死んじゃうよ」 「死なないし」 「いやいや、ホントに無理。ねぇ飲み物取って欲しい」 「分かった」 ソユンは恥ずかしげもなくベッドから出てキッチンへ向かった。 無駄の無い肉体は、芸術的。 理想そのものの身体。 それに引き換え、私は……。 これはマジで、ダイエットしないと。 「ボクの身体好き?」 「イイ身体してるよね。羨ましい」 「アンジュの身体、好きだよ」 「トレーニング大変じゃない?」 「慣れたよ。やらないとトユンがうるさいし」 「トユンは、本当にソユンが好きだよね」 「トユンは、ボクと同じ」 「同じ?」 「うん。ボクとトユンは同じ」 「どう言う意味?」 「なんて言えば良いんだろう?とにかくトユンとボクは同じなんだ。ヒョン達も、シウも同じだけど、トユンとボクはいつも一緒」
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