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明らかなモーションはご法度みたいだし、Heavenは商品として大切に囲われている。 言い方が悪いけど、彼らの商品価値を高める為にも、スタッフとイチャイチャさせないし、Heavenもスタッフを恋愛対象に見ていない。 だから余計、Heavenに対する憧れがあるのかもしれない。 同じ会社なのに、話す事もできず、見る事もままならない。 こんなチャンス二度とない。と思ってしまうのも無理ないかもな。 だけど、側近スタッフが近くにいる状況で、彼らにアプローチするのは、問題だよね。 何故、接触出来ないのかを考えてから行動した方が良かったよね。 『あーあ、ちょっとは楽に過ごせると思ったのに』 『まだバカンスは始まったばかりだよ?』 『そうだけど。セキュリティが厳しくなるよ』 『まぁ、それは仕方ないよ』 『会社の人間だけだから、割と自由に過ごせるはずだったのに』 『人気者はつらいね』 『マキヌナ、マジでムカツク。あーゆーヤツラのせいでボク達の自由がなくなるんだよ』 『そうだね。ごめんね。久しぶりにギャルっぽいのがいて、笑っちゃったよ』 『ウソだ。マキヌナだって、イラッとしてたじゃん』 『そう?』 『うん。トユンのお陰であの子達、命拾いしたね』
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