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「アンジュの部屋に行こうよ」 「行かないよ?」 「なんでー」 「だってこれから撮影でしょ?」 「なんでココで飲んでたんだ!早く行けば良かった」 「うふふっ。ソユン頑張ってね」 「アンジュはココにいる?」 「どうしようかな?どんな撮影予定なの?」 「みんなで夕飯作るみたい」 「じゃ、ココには居れないね」 「ボクの部屋で待っててよ」 「ソユンだけの部屋じゃないでしょ」 「トユンだから良いよ」 「でも眠いから帰るね」 「じゃ、後で行く」 「だーめ。誰が見てるか分からないから。明日の朝なら」 「ミンジュンヒョンの後に行く」 「うん、それなら大丈夫かな?待ってるね」 「アンジュからオッケーが出た!奇跡」 「……来ないでいいよ」 「急に冷たい」 「ソユン……」 面倒なヤツ。 何でも口に出して良い訳じゃないからね。 そして、危機感も薄い。 女子スタッフ達に狙われているのを忘れているんだろうな。 スタッフに囲まれた生活には慣れている彼ら。 でも、周りのスタッフ達はとても気を配っている。 少しでも普通に過ごせるように、Heavenとしての彼らではなく、個人として普通に過ごせるようにと。 やっぱ他人がいると、Heavenとしての彼らを優先してしまうからね。 あまり表裏がない彼らでも、アイドルとしての仮面はあるからね。
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