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「あとでクォンヒョンを慰めてあげてね」 「嫌だよ。巻き込まれそうじゃん」 「あー、愚痴を?」 「愚痴で済めば良いけどさ」 「クォンヒョン、マキヌナを信用してるもんね」 「そう?」 「うん。困った事があったら、マキヌナ達に言えって。自分達に言えない事でもマキヌナ達になら言える事だったら。って」 「そっか」 「マキヌナ達は、苦情処理班?って、ミンジュンヒョンが言ってた」 「ミンジュン、酷いわ」 「あはは。ミンジュンヒョンはマキヌナ達に心ゆるしてるからね」 「そうかなぁ?」 「うん。たぶんボク達の中で一番マキヌナ達を信用してると思う」 「それは嬉しい?かな」 「もちろんボクも信用してるよ?」 「うん。ありがとう。よし、トユンの顔はこれで終わり」 「ありがとう。マキヌナも一緒にあっちに行こうよ」 「片付けしたら行くよ」 「分かった。じゃ、後でね」 「うん。頑張ってね」 トユンとこんな風に話したのは初めてかもしれない。 マンネだから、お子様かと思っていたけど、色々考えているみたい。 そんな風に思う事自体、失礼かもしれないけどね。 考え無しのマンネトユンの印象が変わった出来事だった。
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