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「もう一回言って」 「言わない。ほら着替えておいで」 「聞きたいのに」 「テヨンさんが更にキレる前に脱がないと」 「アンジュが脱がせてくれる?」 「今は無理だね。今度ね?」 「んーーー、悶える」 「ほんと、どこで日本語覚えてくるの?」 「ドラマ?」 「どんなドラマよ?」 「それは内緒?」 ほんと、面白い日本語を使う。 悶える。だなんて口に出さないからね。 Heavenはテヨンさんに尻を叩かれながら、着替えに行った。 スタッフは次の撮影準備に入る。 『ねぇ、君達はどこの部署なの?』 『はい?』 『この間、管理棟で会ったよね?サトウさんは今日いないの?』 『佐藤はいますよ。どこかに?』 サヨをナンパしていた業務部のインチさんだ。 なんでこの人がココにいるんだろう? さっきまで隣に居たはずのサヨは姿を消した。アイツ、さては逃げたな。 『部署はどこ?』 『私達はクォンさんの下についてます』 『本部の人間?そっか、だから知らなかったんだ。サトウさんどこ?』 『さぁ?分かりません』 『彼女、恋人はいるの?』 『プライベートな事はちょっと』 『オレ、有望株だから。彼女にオススメしてよ』 えーーー、自分で言うか、ソレを。
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