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『業務部のエースだから』 『そうなんですね』 『彼女、すごいタイプなんだよね。日本人って可愛いし。この間、話した時も感触良かったから』 この方、サヨが目当てらしい。 オレすげーアピールが続くけど、周りを見てよ。 みんな生温かい目だよ。 むしろ、イジる気満々な目だよ。 Heavenの側近ばかりがいる場所で、サヨについて聞かれても困るんだけど。 いくら、サヨとシウが今イマイチとは言え、関係があることは側近スタッフみんなが知ってる。 Heavenが戻ってくる前に退却してもらいたいんだけどな。 『サトウを見かけたら、話をしておきますね』 『うん。オススメしておいて。オレの連絡先』 『いえ、そう言うのはお預かりしません』 『別に君に渡す訳じゃないし。サトウさんに渡してよ』 『お預かりは出来ないです。でもインチさんの話はしておきますね』 『堅いね。日本人は礼儀正しいけど、融通がきかないんだね。君は恋人いるの?もし良ければ紹介するよ?みんなで遊ぼうよ』 『いえ、結構です』 何故、見ず知らずのヤツに男を紹介されなきゃいけないんだ? しかし、こいつノリが軽いんだよね。 業務部、大丈夫か? 『マキヌナ。誰それ?』 『お疲れ様。彼は業務部のインチさんです』 『へぇー、彼が』 『えっ?ボクの事を知って貰えてるんですか?嬉しいなぁ。シウさんに覚えて貰えてるだなんて』 あれ、コレ修羅場?
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