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『クォンヒョン、ヌナ達を口説いた男は結局どうしたの?』 『彼は再度、講習を受けてもらいますよ』 『講習?』 『はい。セクシャリティ講習を』 『へぇー、ずいぶん甘い処置だね』 『その後は知りません。部署にお任せしますから』 『あー、そっか。彼は残念だったね』 『ちなみに、女性スタッフも再講習を受けてもらいます。ね、テヨンシ』 『はいはい。すみませんでした。部下をしっかり教育します』 『あはははっ。テヨンヒョンの部下がしでかしたんだね』 『ミンジュン。笑い事じゃないわよ。私の面目丸潰れよ』 『あの子達はどこの部署だったの?』 『知らないわよ』 『えっ?知らないの?』 『うちの若い子を誑かして、入りこんだから。私の管轄は拐かされた子だけよ。後はクォンシの管轄よ』 笑いながら、そんな話をしている3人にドン引きだわ。 この3人は腹黒い。 腹黒同盟だよ。 『それにしても甘くない?』 『ミンジュンも講習に参加してみる?』 『えっ、まさか今やってるの?』 『そうよ。バカンスそっちのけで、講習中よ』 『それは、ちょっと可哀想かも』 『講習が終わったら帰国よ。予定より数日早い帰国になっちゃうみたいだけど』 『全然甘くなかったみたい』 『当たり前じゃない。クォンシが手を抜く訳ないわよ』
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