14

5/5
前へ
/265ページ
次へ
『テヨンヒョン。ソユンの前では絶対言わないでよ。アイツ冗談通じないから。マキヌナが絡むと余計ひどい』 『分かってるわよ、それくらい。ほんと、嫉妬深い男よね』 『Heavenのビジュアルナンバーワンでも、袖にされますからね』 『マキヌナ』 『なに?』 『ソユンのどこが好きなの?』 『……ノーコメント』 『出たよ。都合悪いとすぐノーコメントだよ』 何でそんな事を言わなきゃいけないのよ。 言う訳ないじゃない。 『マキは、ソユンの顔が好きだと私は思うのよね』 『顔?』 『結構な頻度で凝視しているもの』 『そうだったんですね。なるほど、そう言われてみれば』 『でしょ?思い当たる事あるわよね』 『そうですね。よく顔を見ているとは思ってましたが。てっきり浮腫みのチェックかと思ってましたよ』 『へぇー、そうなんだ。今度気にして見てみようかな』 ヤメて。 ほんと、やめて欲しい。 私を酒のツマミにしないでよ。 内心そう愚痴りながら、顔はいたって冷静を心がける。 今後、気をつけよう。 まさかバレているとは思わなかったよ。 テヨンさんは、やっぱり侮れない。
/265ページ

最初のコメントを投稿しよう!

223人が本棚に入れています
本棚に追加