15

2/6
前へ
/265ページ
次へ
『マキヌナは日本に帰らないの?』 『いつの話?』 『これから』 『帰れないよね?』 『まー、今は難しいかな?』 『ミンジュンは実家に行かないの?』 『旧正月には帰るかな?帰れるの?クォンヒョン』 『せめて一日はお休みをあげたいところですが』 『難しいよね。分かってるよ』 『すみません』 『ううん。クォンヒョンのせいじゃないし。ボク達がやりたい事がありすぎるせいだし。あと半年しかない』 『ミンジュン。あっと言う間よ』 『え?テヨンヒョン。どう言う事?』 『軍なんて、気がついたら終わってるわよ。準備期間が無い気がしているかも知れないけど、どれだけ準備期間を取っても、足りないと感じるものよ』 『そうなのかな?』 『先輩方が通った道だもの。万全な準備期間なんてないのよ。人間は欲深い生き物だから、万全なんてないの』 『テヨンヒョンが言うと、かなり説得力がある』 『ちょっと?どう言う事?』 『テヨンヒョンは人生経験が豊富そうだし。あ、マキヌナは夏以降も居るんでしょ?』 『夏以降?』 『うん。休暇の時は会えるね』 『あー、みんなが行ったら、日本に帰るよ』 『えー、聞いてないよ』 そりゃそうだ。 言ってないもんね。
/265ページ

最初のコメントを投稿しよう!

223人が本棚に入れています
本棚に追加