15

3/6
前へ
/265ページ
次へ
『真木さんには残って欲しいんですが、魔女が帰国は絶対と言っていて』 『クォンさん、なんかすみません』 『魔女?魔女って何?マキヌナ!こっちでも仕事はあるでしょ?』 『仕事はあるんだろうけど、日本でも仕事があるのよ。今までみたいに滞在しっぱなしにはならないかな。用があれば来る感じ?』 『そうですね。真木さんにはAGEとアスケアさんを繋いで貰いますから。メンバーが戻って来た時には、今までの様にこちらにいてもらいますよ』 『クォンヒョン、頼むよ。絶対にマキヌナを離さないでよ』 『マキはモテモテね』 『テヨンさん……』 有り難いけど、プレッシャーも大きいよ。 『それで、魔女ってなに?』 『ミンジュン。アスケアには魔女がいるんですよ』 『それは比喩?』 『私も比喩だと思ってましたが、本物なんじゃないかと思ってます』 『魔女と言えば、ナム議長の奥様も魔女よね』 『テヨンシ、同類ですよ』 『それは本物ね』 『テヨンさんも美由紀さんをご存知なんですか?』 『もちろん!お店にもお邪魔してるしね。あの人、ブランドとの繋がりがエグいから、良い商品が多くって助かってはいるけど。うん、アレはコワイ人よね。魔女ね。確かにその通りだわ』 わぁお、テヨンさんからも魔女認定されたよ美由紀さん。 『ナム議長の奥さん?あー、あの綺麗な人か』 『ミンジュン。綺麗な人には棘があるのよ。妙齢な女性は特にね』 『後妻だと思ってた。妙齢なの?』 『ええ。ねぇ、マキ。美由紀さんはおいくつ?』
/265ページ

最初のコメントを投稿しよう!

223人が本棚に入れています
本棚に追加