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『本人から聞いた訳じゃありませんが、50は超えているかと』 『えーーー。マジで?30代だと思ってた』 『そうよね。そう見えるのよね。見た目だけで、もう魔女よ。外見詐欺よね』 『マキヌナの会社の人も同じだよね?』 『朝日先輩?』 『そう。あの人は30代前半でしょ?』 『いや、40代だよ。ちなみに結婚してるし』 『えーーー。マジか。結婚もしてるんだ』 『えっ!そうだったんですか?』 ミンジュンとクォンさんが驚いていた。 そりゃ、そうか。 『真木さん、ちなみに神田社長さんは?』 『たぶん、美由紀さんと同じぐらいだと思います』 『……ですよね。女性の年齢は分かりませんよ。日本の方は特に分からない。真木さんも年齢より若く見えますもんね』 韓国に来て、良く言われる。 年齢を言えば、だいたい驚かれる。 日本人は童顔に見えるらしい。 『マキヌナの周りには魔女ばかり?』 『否定は……出来ない』 『マキも魔女予備軍なのね』 『テヨンさん!私は魔女にはなりません!』 あー、コワイ。 魔女になるだなんて。 あんな百戦錬磨な猛者には、私はなりたくないわ。 うん、私にはなれない。
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