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『実際、マキヌナ達は異例なんでしょ?』 『異例?』 『ね?クォンヒョン』 『そうですね。外部の人材が側近スタッフになるのは稀ですし、外人ですしね』 『だよねー。ボクが頼んだとは言え、そうだよね。言葉とか思考とか、たぶん違うし』 『あら、でもマキ達とは最初から意思の疎通は出来ていたわよ?』 『そう、それね。そのお陰でボクの顔は守られた』 『ミンジュンの顔はおいておいて、確かにそうですね。真木さん達とは意思の疎通が上手く行きましたね。だから側近スタッフにいるんですよ。AGEの社員でもフザけた人間がいますしね。ほんとどうしようもない奴がのさばって……』 鎮火したはずのクォンさんがまた発火した。 『とりあえずは、二、三日の辛抱です。第一陣が帰国しますから。第二陣は国でシッカリと諸注意を学んでから来ます。来なくって良いんですけどね。やはり少数精鋭が楽ですね』 『それにはちょっと同意するわー。下っ端になればなるほど、甘い蜜を吸おうとするのよね。ただ少数精鋭だと忙し過ぎるのよね。たまには楽したいわよね』 『楽するつもりが、かえって面倒を起こし、私の手を煩わせましたからね。許せませんよ』 『ほんと、それよね!』 あーあ。 クォンさんだけじゃなくテヨンさんも再燃したわ。
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