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「マキヌナも面倒な男と付き合うよね」 「ミンジュン……」 「ソユンは見る目がありますよ。真木さんは仕事も出来ますし、常識がありますからね。日本支社を任せたいくらいですよ」 「ダメだよ。クォンヒョン。マキヌナの手はボクのだから」 「ミンジュンヒョン!アンジュはボクの!!」 面倒だ。 とっても面倒だ。 みんな良い感じに酔っ払ってるよ。 褒め言葉も今や酔っ払いの戯言にしか聞こえない。 ミンジュンとクォンさん、テヨンさんがワイン片手に話していて、ソユンとトユンはその足元で転がっている。 それを眺めながらビールを飲んでいる私もたぶん酔っている。 『マキは日本にはいつ帰るの?』 『みんなが入ったら?』 『すぐに?』 『その予定です』 『残れないの?』 『日本での仕事もあるので』 『Heavenの専属でしょ?』 『契約は8月までなんですよね』 『クォンシ、マキ達を契約で縛らないと』 『継続の意向は伝えてありますし、一応了承を得ていますよ?契約に関しては8月以降に詰める予定なんですよ』 『そんな悠長な事を言ってると、横から掻っ攫われるわよ?』 『……急ぎたいのは山々なんですが、彼らの事が一段落しないと、動く余力がないんですよ。テヨンシもご存知でしょ?』 『チッ。使えない役員はもはや害虫ね』 『そう思ってるのは、皆さん同じですから』
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